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ネックレス制作過程

平らな真鍮の板から作ります。
真鍮とは銅と亜鉛の合金で、トランペットと同じ素材です。英語で“brass”、ブラスバンドの“ブラス”です。

イモ槌という面の丸い金槌で槌目をつけます。
隅からひたすらコツコツまんべんなく叩き続けます。

彫る図案を板に写します。
今回の図案は“牡丹”。牡丹は富貴の象徴として昔から愛されている文様です。
松ヤニで作られた台に板を固定します。
ヤニ台は火を当てると柔らかくなり、冷えると固まり固定されます。
彫りには重さの違う金槌/オタフク槌と鏨(タガネ)というノミの様な刃物を使います。片切り鏨と丸毛彫り鏨を愛用しています。
鏨を金槌で叩きながら彫り進めます。
鏨の刃先の形状とオタフク槌の重みにより彫りの表情が異なります。
輪郭に沿って糸鋸で切り出します。
ノコ刃は1mm以下の非常に繊細なもので折れ易いので、慎重に切り進めます。
丸く切り出した板を裏から叩き形成します。木台の凹みと丸い坊主タガネで全体に丸みを持たせます。
真鍮は叩くと硬くなるので、火で熱し柔らかくします(なまし)。叩く⇒なます、を繰り返し成形していきます。
全体になめらかな丸みをつけ、希硫酸につけ、汚れを落とします。
糸鋸にて彫った図案に沿って内側を切り取り、透かしを表現します。
リューターという歯医者さんの機械と同様のもので、先端ポイントを替え、段階を経て表面を磨きます。
細かな傷を取り、光沢を出します。
真鍮の針金で、ネックレスの下にぶら下がる装飾パーツを作ります。
出来上がったパーツを燻します。燻す事でアンティーク調の落ち着いた色調になり、変色しても気にならない効果があります。
チェーンや天然石と共に組み上げ完成します。